内容説明
大河川の流域から始まった人類の歴史は、治水の歴史ともいえる。水がなければ生きられず、水によって痛めつけられてきた人類は、さまざまな失敗と克服を繰り返し、ひたすら巨大化を追い求め、自然と闘ってきた。人類は、ついに“大船、山を登る”技術さえ手に入れた。
目次
まえがき テクノパワーへの招待
序章 人間は水をどう利用し、コントロールしてきたか
第1章 ダム・巨大化を支えた最先端技術
第2章 巨大化する国際運河
第3章 巨大化の光と影
あとがき 自然との共存の時代に
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
noby
9
番組を元にした93年刊行の書籍。複数記者による「である」調の文体が重々しく、やや読み辛い。前半はダム。NHKが依頼した実験を見た海外の研究者が「実物を初めて見た」など面白い。巨大なダムを支えるコンクリートが熱を発しているというのは意外だ。後半は運河。ドイツの近自然工法を取り上げ、直線の運河を自然に戻す取り組みが紹介される。20数年後の現在、ダムと運河のテクノパワーはどのように進化しただろうか。科学も物理もPCと数値だけでシミュレーションできるため実際に実験する機会が減ったというが。2017/05/09
スプリント
4
少々古い本ですが巨大建築物であるダムと運河にまつわる技術について書かれた本です。 巨大ダムの建造によって地域の生態系が崩れてしまったアスワンハイダムの実態が印象に残りました。2017/03/05
とどっち
0
【メモ】NHKスペシャル テクノパワー巨大建設の世界:シリーズ1/5