内容説明
いま、巨大な統一ヨーロッパが誕生しようとしている。ソ連邦・東欧の解体、冷戦の終結、指標なき現代に、新たなスーパー・パワーである“ニュー・ヨーロッパ”のもつ意味は、かぎりなく大きい。当代随一のヨーロッパ通、練達のジャーナリストが、ドラマチックな筆致で描ききったヨーロッパの現代と未来。
目次
第1章 西ヨーロッパの首都、ブリュッセル
第2章 挫折した計画―カール大帝からハルシュタインまで
第3章 経済優先―ヨーロッパ株式会社の誕生
第4章 グローバルな経済戦争―アメリカと日本を出し抜け
第5章 大西洋を越えての跳躍―アメリカに逆挑戦
第6章 ニュー・ヨーロッパの内情―ネットワークによる統合
第7章 反EC論者―砦、黒点、数々の口実に対抗して
第8章 政治的連邦制の夢―サッチャー首相の悪夢を晴らす
第9章 新しいヨーロッパの外交―単一の意見で発言し行動する試み
第10章 ヨーロッパの未来―同じ質問への回答