里山のつる性植物―観察の楽しみ

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  • サイズ A5判/ページ数 175p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784140402719
  • NDC分類 627
  • Cコード C2561

出版社内容情報

里山で身近に観察できるつる性植物を、約90種収載。成長の仕方が様々なつる性植物を、つる(茎)巻き、葉柄巻き、巻きひげ(吸盤)、棘・鉤、地を這う、付着根の6系統に分けて紹介する。

目次

つる(茎)で巻きつく(アケビと近縁種;オオバウマノスズクサと近縁種 ほか)
葉柄で巻きつく(センニンソウと近縁種;ヒヨドリジョウゴ)
巻きひげで絡む(吸盤)(アマチャヅル;カラスウリと近縁種 ほか)
棘や鉤で引っかける(アカネと近縁種;エビガライチゴ ほか)
這って伸びる(ナワシロイチゴ;ハマゴウ)
付着根ではりつく(キヅタ;ツタウルシ ほか)

著者等紹介

谷川栄子[タニカワエイコ]
日本女子大学卒業。スウェーデンコンストファック・スコーラン大学留学。縄文時代から引き継がれた先人の暮らしの知恵、植物素材利用について調査、現代の暮らしへの実践的な引き継ぎを行う。日本女子大学桜楓家庭工芸研究所所属

本間秀和[ホンマヒデカズ]
1977年、千葉県生まれ。東京農工大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。日本自然科学写真協会会員、共栄大学非常勤講師、NPO法人南房総リパブリック理事。大学院では植生学を専攻し、日本・韓国など極東アジアの森林にてフィールド調査を行う。現在は、南房総にて農業を営みながら、豊富な学術的知識を生かし、身近ないきものの生態撮影に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美登利

73
私が住んでいる里山、千葉県は低い山しか無いのでつる性植物がたくさん観られます。最近山が荒れてきたせいもあるのかもしれませんが、散歩をしていると気になる花や実を見かけるようになりました。山の大木を守るが如く、つる性植物はマント群落と言われて侵入を防ぐように木々に巻きつくらしい。花の色、実の色、形は似ている物が多く有毒や食用できるのもあり、見分けるのはなかなか難しいです。つるは籠を編んだり、実は色の少ない季節に人の心を和ませています。里山でなくとも公園や荒れ地に生えているのもあります。楽しい一冊でした。2015/09/26

19
庭にはびこってるあいつの名前が知りたくて読んだんだけど、いなかった。これなんだろうと思っていた植物が「ヤエムグラ」で、あー、これが百人一首に出てくる八重葎かあと分かったのでよしとする。「八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり」秋ですな。 毛虫だと付いてた植物と色を打ち込んでグーグル先生に聞けば一発なんだけどなあ…。現在、庭のスミレに赤と黒の毒々しい毛虫が大量発生して大変なことになっています。蛾ではなく、ツマグロヒョウモンという蝶の幼虫でした。2015/09/05

ミノムシlove

14
鳥・石・雲・虫…。自然界には、目にはしていてもその名を知らないものがたくさん存在している。知識が増えて、困ることはないだろうとの思いから、普段目にする植物(この本ではつる性植物に限定)の正体を知りたくて手に取った。シュロ?と、それに絡みつくツル性植物を擬人化したガルシンの『アッタレーア・プリンケプス』が好きだからというのもある。写真が豊富で見ているだけで楽しい。ありがちな【世界一美しい云々かんぬん図鑑】ではなく、市井で一生懸命に生きている素朴な子たちばかり。美しいからと言って彼らに罪はないんですけどね!2025/05/20

退院した雨巫女。

10
《私-図書館》蔓って、やっぱり面白いなあ。街中でも、見れるものもある。2020/11/12

遠い日

10
植物の中でも、自由度が高く感じられるつる性植物。自然体でぐんぐん伸びていくところに惹かれる。どれくらい知っているかなぁと手にしたが、知っている、わかるのはほんのわずか。でも、どこかユーモラスな巻きひげやつる、小さな可憐な花や実の愛らしさに目を奪われる。巻きつき方で検索できる構成なので、知らないつる性植物を探すときにも、見た目から入っていける。観察歩きしてみたいなぁ。2017/05/24

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