内容説明
ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」にて不定期連載された「みちくさの名前。」を再編集、待望の書籍化。植物の生き方から名前の由来まで、楽しい“道ばた授業”。あなたはいくつ言えますか。
目次
第1章 代々木公園でみちくさ(ミズヒキ;チヂミザサ ほか)
第2章 冬の都会でみちくさ(ハルジオンかヒメジョオン;ヒメドコロかオニドコロ ほか)
第3章 のがわでみちくさ(シロツメクサ;カタバミとオッタチカタバミ ほか)
第4章 春の鎌倉でみちくさ(ハナニラ;ジゴクノカマノフタ ほか)
第5章 見分けにくいみちくさ(ハルジオンとヒメジョオン;タビラコ ほか)
第6章 八ヶ岳でみちくさ(ヤマアジサイ;クガイソウ ほか)
著者等紹介
吉本由美[ヨシモトユミ]
1948年、熊本市生まれ。作家、エッセイスト。セツ・モードセミナー卒業後、「スクリーン」編集部、大橋歩さんのアシスタントを経て、フリーのインテリア・スタイリストに。「アンアン」「クロワッサン」「オリーブ」「エル・ジャポン」などで活躍。その後、執筆活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yukiho Akechi
10
牧野植物大図鑑が欲しくなる。そして牧野富太郎博士のネーミング力がすごい!ハキダメギク、イヌノフグリ、ワルナスビなどなど。きっと牧野博士はおちゃめだったと思われる。何がなんだったかもうごちゃごちゃなのですが、これは「また読め」ということなのだろう。森のなかを散歩した気分になりたい、植物のことをさわりだけでも知りたい ということだったらおすすめ。植物をマスターしたいのなら「牧野植物大図鑑 」をどうぞ。2012/12/05
書の旅人
7
ガーデニング…、取っつきにくい。庭園…、高尚過ぎる。植物には興味があるし、鉢植えで1つ、2つなら育てた程度の自分が、本屋で見かけると、即飛びついた本。昔から畦道や空き地などに群生したり、建物の陰にひっそりと咲く、名前も知らない草花か好きだった。地元では時期になると、チューリップ畑が彩り豊かに広がるが、それより荒れ地に群生する草花にみとれていた。夢が叶ったら、また犬と一緒にぶらりと散歩をしながら、草花を見に行こう。2015/10/31
Mimi Ichinohe
5
いわゆる雑草と呼ばれる草花が大好き。季節を知らせ、足下や目の先を彩り心を和ませてくれる優しい存在。時々は草むしりという労役を科してくるけど(笑)。そんな彼らの名前をなかなか覚えられない。子どもの頃びんぼう草と呼んでいたこの花はハルジオン?ヒメジョオン?と悩んでしまう。が、この本、道草を楽しみながら、目についた草花について専門家がお話してくれるのだけど「これはハルジオンかヒメジョオン」って、そのまま。なんとー!区別つかなくてもいいんだ!そうかそうだよね、細かいことはいいんだ!2019/03/16
田氏
5
自分がいつから道端や庭先で目についた草花の名前を調べるようになったのかは定かでなく、きっかけすらも思い出せない。ただ、何にせよ知るということは頭の中を通り抜ける情報の解像度を上げてくれるのは確かだ。それまでは視野に入っても背景のピクセルの一つでなかった緑の塊が、まずは名前を知ることで個体と認識できる。葉の特徴や生態、エピソードまで知るにつれ知覚は鮮明になる。だから、この本は視界を補正するレンズのようなものだ。ただし写真は少なく小さい。実際に歩いてみちくさを捉えるには、もう一冊手頃な図鑑を携える必要がある。2016/10/15
ロンロン
5
いくら可憐な花をつけていようと、掃き溜めに多く咲いたらハキダメギク。 …ワルナスビ・イヌノフグリ…読んでいて身近な植物について興味が湧いてきた。牧野植物大図鑑を買うには高すぎるので図書館で閲覧してみようと思った。2012/10/13