うさぎじかん

刀根 里衣【著】

ＮＨＫ出版（2021/11発売）

• サイズ A4判／ページ数 32p／高さ 30cm
• 商品コード 9784140361443
• NDC分類 E
• Cコード C8793

出版社内容情報

まよったり、なやんだりしたら、ひとやすみ、ひとやすみ

国内外に多くのファンをもつ絵本作家・刀根里衣さんによる待望の新作絵本。主人公は6匹のうさぎファミリー。作家の最大の特長である繊細な筆致で、四季折々の風景を描きあげる。そうした空間を味わうように過ごすうさぎたちは、日常を慌ただしく生きるわたしたち読者に「あせらず、ゆっくり、自分らしく歩いていこうよ」と語りかけているようだ。読後、人生において、寄り道や遠まわりもそう悪くないと思えてくるはず。本棚に大切にしまっておきたい美しい絵本は、贈り物にも最適。幻想的な風景とともに愛らしいうさぎの仕草も楽しんでほしい。読書の秋に手にとってほしい、詩集のような癒し絵本。

内容説明

主人公は６匹のうさぎファミリー。雪がふったり、木々が色づいたり、やさしい風がふいたり、季節や場所は移りかわっていきますが、うさぎたちはいつなんどきもマイペースです。そうしたじかんを「うさぎじかん」と名づけてみました。うさぎたちのつぶやきが、どこからか聞こえてきませんか？「あせらず」「ゆっくり」「自分らしく歩いていこうよ」ってね。

著者等紹介

刀根里衣［トネサトエ］
１９８４年、福井県生まれ。絵本作家。２０１１年、イタリアの出版社から“Ｑｕｅｓｔｏ　ｐｏｓｓｏ　ｆａｒｌｏ”（『なんにもできなかったとり』）でデビューして以来、ミラノを拠点に創作活動を行っている。２０１２年から２年連続で、ボローニャ国際絵本原画展に入選をはたす。２０１３年には、同原画展において「国際イラストレーション賞」を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[シナモン]

ピンク、青、黄色、緑…ページをめくるたびに刀根さんらしい柔らかくて優しい色合いの絵が現れてうっとり。「ひつじタクシーは１時間に１センチずつしかすすみません…」ただただのんびり。寝る前に読んだら自然にねむーくなりました。穏やかな一冊です。

2021/12/09

[MI]

うさぎじかん。今日もゆっくり時間が流れる。お花畑でひつじタクシー、１時間に1センチだけ進む。今日ものんびりいきましょう。四季折々に楽しくのんびりとすぎていくじかんを時にはお休みしてもいいじゃないと癒される。忙しい毎日を送ってる現代人に心の休息を与えてくれる絵本。

2023/12/03

[ゆきち]

【2023年うさぎまつり】妹家族が誕生日に贈ってくれた一冊。子どもたちが図書館で見つけてプレゼントしたいと言ってくれたと。最後のページには折り紙うさぎと、大好きなじかんを書いてくれました。甥っ子は『いちょうなみき』、姪っ子は『銀世界』、妹は『ほたる火』、義弟は『さんばしの上で』を。どのじかんも素敵です。可愛いうさぎたちが穏やかなうさぎじかんを過ごしています。わたしはどのうさぎじかんが好きだろう？『しずかな夜』かな？でも明日はきっとべつの時間かも。読むたびに好きなじかんが見つかりそうなとても素敵な絵本です。

2023/03/07

[keroppi]

ページをめくるごとに現れる世界の美しいこと。刀根さんらしい繊細で可愛らしく色彩に満ちた絵が次々に展開する。悩んだり、迷ったりしたら、急がないで、ひとやすみ。静かに流れる四季の情景が心を癒してくれる。うさぎたちが癒してくれる。#NetGalleyJP

2021/11/10

[k sato]

読友さん推薦のウサギ絵本です。時間の使い方を諭してくれました。ゆとりのある生き方は、いまの私の目標です。仕事にのめりこみ過ぎて、自分の時間を蔑ろにしていたことが多々ありました。自然の流れに身を任せる勇気が必要だと悟ったこの頃です。「あせらずゆっくり、じぶんのテンポでいきていこう」の一文を家訓にしようと思います。それにしても、この絵本は、ウサギ家族の絵が可愛らしいですね。クマのぬいぐるみを持った末っ子はＬＯＶＥです。四季折々の背景にも心癒されました。この本を紹介してくださった読友さんに御礼申し上げます。

2023/03/10