内容説明
かえるくんとみみずくんの凄絶な戦いを描いた村上春樹の傑作短編をジェイ・ルービンの英訳とともに完全掲載。詳細な解説によって、英訳と原作両方の魅力を味わう。NHKのラジオ番組「英語で読む村上春樹」待望の書籍化!
著者等紹介
村上春樹[ムラカミハルキ]
1949年、京都市生まれ。兵庫県西宮市・芦屋市で育つ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年、『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞し作家デビュー。小説のほか、紀行文、エッセー、ノンフィクション、絵本など、幅広い分野の作品を書き続けている。翻訳家としての活動も精力的で、スコット・フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーの作品の翻訳を通じて、多くのアメリカ文学を日本に紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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momogaga
35
積ん読解消。2014年購入。村上春樹を日本語と英語で読み直す。いい読み方ですね。かえるくん、コロナウイルスから東京を救って(^0^)。超流し読み。2020/04/07
壱萬参仟縁
21
これは、と思う部分の音読を試みた。本当に東京を救えるのは誰なのか? と思うが、それは、日本を救うために地域創生を果たすことではないかと思う。1995年の阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件もあった。次は2020年。かえるくん、どうすれば日本を救えるのか? そんな気もする。2015/09/01
tera。
18
NHKのラジオ番組「英語で読む村上春樹」より書籍化。『僕のことはかえるくんと呼んで下さい』壮大且つ無茶苦茶なストーリー展開に引き込まれて一気に読んでしまった。かえるくんと片桐が戦う相手が何故彼なのか?地震とは全く関係ない生き物じゃないか。かえるくんの言う「目に見えるものが本当のものとはかぎらない」という言葉が話の軸なのかな。しかし構成が参考書のようで受験勉強を思い出したよ。2014/11/10
楓
13
英語学習のため再読。使える表現がいくつか見つけられたので読んだ甲斐があった。内容的には、かえるくんの "What you see with your eyes is not necessarily real. My enemy is among other things, the me inside me."目で見えているものが本当のものとは限りません。ぼくの敵はぼく自身の中のぼくでもあります。という言葉が今回はやけに響いた。2019/06/23
楓
13
かえるくん、東京を救うの英訳。日本語訳(というか、村上春樹が日本語で書いたオリジナル)と解説付き。この解説は、NHKラジオ「英語で読む村上春樹」のテキストから抜粋されたものだけあって、かなり丁寧に解説してくれる。これがなかったら、多分途方にくれていただろう。点滴は英語でintravenous feeding tubeというらしく、多分、人生で初めて見た。2019/02/13