内容説明
化学染料、化学繊維万能の現代。そんな中でいまなお天然藍を大切に守り続けている人達がいる。藍染めは絹、木綿、麻、毛などの繊維にもよく染まり、堅牢度も高く、防虫や殺菌の効果もあるといわれ、何より、その美しい色の仕上がりが、今日なお多くの人々に愛用されている。本書は、藍の栽培、藍染料の作り方、染織の技法、そして天然藍による染織に取り組む作家たちを紹介する。
目次
第1部 伝承・阿波藍の栽培と「すくも」作り
第2部 日本の藍―断章(近世の藍と藍染めの普及;阿波藍を語る―二十一世紀の健康食品、医療品の可能性を秘めた植物;藍種を守り続けた岩田ツヤ子)
第3部 染めと織りの技法(絞り染め;型染め;織り)
第4部 伝承と創造―研鑚する作家たち(佐藤昭人;佐藤好昭;竹田耕三 ほか)



