出版社内容情報
つなげよう俳句で。あたたかで確かな、昭和の家事と季語の逸話集。
家は台所と食卓で、町は節句と祭で繋がっていた。つましく、でも笑顔がいっぱいだった。
好評既刊『NHK俳句 暦と暮らす』の待望続編。昭和の台所仕事や食卓に纏わる俳句と季語の逸話や、懐かしい昭和の家庭食のレシピも満載。昔ながらの家事や食に纏わるたくさんの季語をたくさん掲載! 目次をながめているだけで、懐かしく、豊かな気持ちになります。
巻頭では、小林聡美さん(女優)と著者宇多喜代子さん(俳人)による台所対談「食卓というところ」を収載。「昭和の暮らし博物館」(東京都大田区)で、貴重な台所道具を紹介しながら、あたたかで確かな昭和の暮らしの思い出を語り継ぎます。
本編では、新生活のはじまる4月から翌3月まで、12回にわたり、食の季語の逸話や、著者の日常食のレシピ、くらしの季語を解説します。繰り返し読みなおしても面白い、一年を通して何度読んでもためになる、現代のキッチンやダイニングにも常備しておきたい俳句の本です。
【目次】
はじめに 「食卓というところ」
1章 対談「昭和の台所」宇多喜代子×小林聡美
・春夏秋冬と二十四節気
2章 厨に暮らす
4月「桜餅」/旬をおいしく「山菜・蕗の薹」「菜の花の辛子和え」/くらしの季語「蕗味噌」「亀鳴く」「青ぬた」「目貼剥ぐ」
5月「新茶」/旬をおいしく「若芽」「メバルの煮付け」/くらしの季語「日傘」「豆ごはん」「蜂」「セル」
6月「鰹」/旬をおいしく「トマトを出し汁で」「ロールキャベツの和風煮」/くらしの季語「梅干し漬け」「鮓」「冷奴」「心太」
7月「冷奴」/旬をおいしく「鮎の火ぼかし」「麦わら蛸」/くらしの季語「夏座敷」「夕立」「土用鰻」「虫干し」
8月「茸飯」/旬をおいしく「冷やし汁」「沢庵の炒り煮」/くらしの季語 「浴衣」「夜の秋」「天の川」「サングラス」
9月「新蕎麦」/旬をおいしく「秋刀魚の実山椒煮」「とろろ飯」/くらしの季語「いも」「温め酒」「新米」「敬老の日」
10月「新米」/旬をおいしく「鰯のつみれ汁」「煮豆」/くらしの季語「蕗味噌」「亀鳴く」「青ぬた」「目貼剥ぐ」
11月「沢庵漬」/旬をおいしく「揚げ出し豆腐」「里芋の煮っころがし」/くらしの季語「障子」「味噌搗き」「風邪」「ラグビー」
12月「冬至南瓜」/旬をおいしく「冬野菜で筑前煮」「精進揚げでかぼちゃを」/くらしの季語「寄鍋」「懐炉」「埋火」「蜜柑」
1月「お節と寄せ鍋」/旬をおいしく「ふろふき大根」「お茶漬け・ぞうすい」/くらしの季語「初日」「雑煮」「太箸」「煮凝」
2月「栄螺」/旬をおいしく「実だくさん豚汁」「わかさぎの南蛮漬け」/くらしの季語「マフラー」「梅」「蜆汁」「バレンタインの日」
3月「目刺」/旬をおいしく「浅蜊の酒蒸し」「茶碗蒸し」/くらしの季語「草餅」「木の芽和」「白魚」「卒業」
あとがき
内容説明
既刊『NHK俳句 暦と暮らす』の待望の続編。昭和の台所や食卓に纏わる俳句や、庶民のレシピが満載。俳優・小林聡美さんとの対談「昭和の台所」も!昭和の家事と季語の逸話集。
目次
1章 昭和の台所(対談 世代を超えて繋がる昭和の台所(宇多喜代子×小林聡美)
昭和のくらし博物館)
2章 季節の台所(4月桜餅;5月新茶;6月鰹;7月冷奴;8月茸飯;9月新蕎麦;10月新米;11月沢庵漬;12月冬至南瓜;1月お節と鍋物;2月栄螺;3月目刺)
著者等紹介
宇多喜代子[ウダキヨコ]
昭和10年、山口県生まれ。「獅林」を経て「草苑」にて桂信子に師事。現在は「草樹」会員。第29回現代俳句協会賞、第35回蛇笏賞、第27回詩歌文学館賞、第14回現代俳句大賞、日本芸術院賞等受賞。令和元年、文化功労者に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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