内容説明
作ってはみたが俳句らしくならないという方、必見です!戦略的に俳句を学ぶ術。俳句初心者に長年、指導してきた経験を踏まえ、ここを押さえておけば、かならず俳句が見違えるようによくなる、という9つのポイントに絞って解説。NHK俳句の好評連載をベースに大幅書き下ろしを加え単行本化。
目次
1 五・七・五を生かしきる
2 季語・傍題遣いで差をつける
3 切字・切れでこう変わる
4 俳句の型は二つ
5 「もの」からスタートする
6 やってはいけないこと
7 表現のためのテクニック
8 私らしさをもとめる
9 俳句は挨拶の文芸
付章
著者等紹介
井上弘美[イノウエヒロミ]
1953年、京都市生まれ。「汀」主宰。「泉」同人。俳人協会幹事・日本文藝家協会会員・俳文学会会員。武蔵野大学非常勤講師。早稲田大学・淑徳大学の社会人講座などの講師。朝日新聞京都俳壇撰者。句集に『あをぞら』(第26回俳人協会新人賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モトラッド
26
俳句デビューに当って、ひと通り基礎を学んでおこうと入手した本。読み易く、分かり易く、基礎から応用まで、上達のコツが解説されています。しかも、読むだけではなく、『作ってみよう!』というコラムで、実践練習もできます。初心者から中級者位(?)まで、幅広く役立つのでは、と思いました。私にとって、俳句作りに欠かせない1冊となりました。良書です。2017/11/10
ひめありす@灯れ松明の火
25
何故か始まった俳句教室の先生に「せっかくだからものにしちゃおうね」と言われて。だけど、俳句なんて小学校以来だし、実は季語も良く解ってないし、あまつさえ歳時記持ってないし!何からどうしていいのか全く分からない状態です。とりあえず何を注意されているのかわからないので、一冊基本になるものを。おお、何を注意されて、何処で褒められたのかがこれでわかる!!複数の視点を持ち込まない事、中七は七音で固定する事、焦点は一つに絞る事、形容詞を持ちこまない事。この四つが学習出来た事です。今週のお題は『霜』。さて何を作ろうかな。2013/11/17
田中寛一
23
「NHK俳句」の誌上添削教室を3年間担当された経験を元に初心者が躓き易い点を9つのコツにまとめられている。実際にこの句をこのように変えてみたらという具体例が多く、わかり易かった。こういうことがしっかり身につけたいものです。そして生活のいろんな場面で多くの発見ができるような感性を豊かにし、俳句を作ることができるとまた楽しみも増えそうだ。2015/11/01
田中寛一
19
このような本を読むと、なるほど、と思う。こんなことが身につくといいのだがと思うことしきり。「こと」を詠むのではなく「もの」を詠むのだと。そのものを発見する感性が必要なんだろう。俳句を作りながら、歳時記をめくりながら、このような本を読んでいくしかないのだろう。2020/03/15
モトラッド
14
〈再読〉★★★★2021/05/21