内容説明
歌枕誕生のホットな現場を！変貌しつつある“いま”を詠む。
目次
１ 近くの誰か、遠くの誰か
２ 流動する風景
３ 拡大する視線
４ 時代と向き合う場所
５ 都市という生物
６ 自然の記憶
著者等紹介
梅内美華子［ウメナイミカコ］
昭和４５年青森県生まれ。同志社大学文学部卒業。昭和６３年「かりん」入会。馬場あき子氏に師事。同年「放物線」で第３４回角川短歌賞最終候補。学生時代は「京大短歌」に参加。平成３年「横断歩道（ゼブラ・ゾーン）」で第３７回角川短歌賞。ＮＨＫ歌壇の司会もつとめる。平成２０年から２２年まで角川短歌賞選好委員。平成１３年第二歌集『若月祭』で第１回現代短歌新人賞受賞。平成２４年、第五歌集『エクウス』で芸術選奨新人賞および第８回葛原妙子賞を受賞。「あぢさゐの夜」２０首で第４８回短歌研究賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
48
#梅内美華子 #短歌 古書店に赤き文学全集のさびたるは酸き林檎のような #佐伯裕子 図書館の書架上段にたましいの尾をひるがえしヘッセ探しぬ 輪郭を黄金ににじませ回りゆく遠き木馬の首明るめり 元寇とペリーと進駐軍のあとランドマークタワーぬっと現わる ランドマークタワーの瞳とて光る掃部守井伊直弼の霊 2016/06/15
てくてく
4
NHK短歌テキストに連載されていたもの。 現代ということで、前半の、「コンビニ」「団地・マンション」～「エレベーター・エスカレーター」を取り上げている部分が興味深く、それぞれの「歌枕」について、自分でも作歌しながら読んでいくなどの楽しみ方があると思った。2016/04/27
メルセ・ひすい
2
☆近くの誰か、遠くの誰か…コンビニ 団地・マンション 学園・キャンパス 郵便局・銀行 公園… ☆流動する風景…地下鉄・高速道路 空港 駅 橋 … ☆拡大する視線…地球 北極・南極 天の川・銀河 宇宙 携帯 ☆時代と向き合う場所…国会議事堂・永田町 アウシュビッツ・チェルノブイリ 沖縄 アメリカ 原発 原爆忌 ☆都市と言う生き物…東京 銀座 新宿・渋谷 京都 大阪 横浜 神戸… 変化していく現代の生活空間を詠んだ歌を取り上げたアンソロジー。若い感覚の読者が、創作に向かうための手引き書。「NHK短歌」 連載2013/03/17
