諳んじたい俳句88―世界最短詩型の美しい日本語表現

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  • サイズ A5判/ページ数 190p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784140161340
  • NDC分類 911.304
  • Cコード C0092

内容説明

折節に口ずさみたい美しい十七音。“俳書一如”の本。

目次

新年(去年今年貫く棒の如きもの(高浜虚子)
元日や手を洗ひをる夕ごころ(芥川龍之介) ほか)
春(春晩やひとこそ知らね木々の雨(日野草城)
大いなる春日の翼垂れてあり(鈴木花蓑) ほか)
夏(プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ(石田波郷)
短夜や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎(竹下しづの女) ほか)
秋(大鯉のぎいと廻りぬ秋の昼(岡井省二)
秋の暮山脈いづこへか帰る(山口誓子) ほか)
冬(除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり(森澄雄)
大寒の一戸もかくれなき故郷(飯田龍太) ほか)

著者等紹介

鷹羽狩行[タカハシュギョウ]
昭和5年、山形県生まれ。山口誓子、秋元不死男に師事。同53年、「狩」を創刊、主宰。NHK教育テレビの「俳句入門」「NHK俳壇」「NHK趣味悠々・はじめての俳句」など俳句番組の講師を歴任。「毎日新聞」「NHK全国俳句大会」などの俳句選者。(社)俳人協会会長、(社)日本文芸家協会理事、日本現代詩歌文学館振興会理事、国際俳句交流協会顧問。俳人協会賞、芸術選奨文部大臣新人賞、文部大臣表彰、毎日芸術賞を受賞

片山由美子[カタヤマユミコ]
昭和27年、千葉県生まれ。昭和54年、鷹羽狩行に師事し、作句を始める。平成2年、第5回俳句研究賞、同6年、俳人協会評論新人賞を受賞。平成9年より石飛博光に書を学ぶ。NHK文化センター講師。青山学院女子短大国文科非常勤講師。俳誌「狩」同人。日本文芸家協会会員

石飛博光[イシトビハッコウ]
昭和16年、北海道生まれ。金子鴎亭に師事。昭和63年・平成元年、日展特選連続受賞など、数々の賞を受賞。日展会員、全日本書道連盟理事、毎日書道会総務、創玄書道会常務理事、日本詩文書作家協会常任理事、NHK文化センター講師
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文章で飯を食う

5
図書館から借りてくる。見開きに句と解説と墨書。ぜいたくな気持ちにさせてくれる。「家々や菜の花いろの灯をともし」木下夕爾2015/09/26

misui

2
ごく簡単な解説と書が並べられている。精神性があるのもいいが絵画・視覚的なインパクトはやはり強いと感じた。あと別々のものを組み合わせる「取合せ」が肝。2011/09/17

v&b

1
句+ものによっては解説にざっと目を通す。チョイスも解説もなかなか(の気がする。)2020/03/31

chiuchiu

0
様々な佳句が集められたオムニバス。「声に出したい日本語」の出版あたりで出されたようだが、素晴らしいのは書が美しいこと。音も大事だが書でみれば画としての文字の美しさが水や土、光などイメージとして佳句の性質をよく表している。そして、この本の句は奇をてらうものでなく万人に美しい印象を与える句が多い。人によって「名句」は変わるが確かに「諳んじたく」なる美しい俳句はわずか17音の中に読み手の気持ちを通して広がりを与える。俳句は詠んだ方だけでなく読んだ方にも創作意欲をかき立てるものであるという本質が表れている。2017/03/23

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