人類学とは何か―言語・儀礼・象徴・歴史

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人類学とは何か―言語・儀礼・象徴・歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 568,/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784140091272
  • NDC分類 389
  • Cコード C3030

内容説明

地球時代・世界時代に向けて、今ほど積極的対応が求められている時代はない。人類社会の中では、制度、生活様式、言語・宗教、技術など多様なバリエーションと価値系が存在するという文化相対主義的な視座からの、いわば“人類学的思考”による時代認識が求められているのである。本書は、第一線研究者による最新のフィールドワークの成果をもとに、トータルな「人間の学」としての人類学の拡がりを提示する格好のリーディングスである。

目次

序 人類学とは何か―その歴史と現在
1 言語論的考察(自然認識と言語表現;日本語・アルタイ諸語における引用表現;チベット・ビルマ系言語の接辞;フルベ文化における白と黒―白の否定性;ミクロネシア・エラート環礁の数詞)
2 儀礼論的考察(ジャワにおける儀礼と食物―スラマタン儀礼の供物の象徴性;サタワル島における食物カテゴリー;サタワル社会の人生儀礼―贈与・交換の象徴性;ハヌノオ・マンヤン族の紛争処理―“予定されない出来事”の民族誌)
3 象徴論的考察(認識人類学と象徴人類学;映像表現の民族学;社会人類学的宗教理解の諸前提;サタワル島における空間の象徴性;済州島における音の体系;トルコ語における動物語彙の悪罵)
4 歴史論的考察(バントョ諸語の指示詞とバントゥの移動の道;古代マヤ人の時空認識;白ロシアの起源―地名・民族名称と色彩方位観)