内容説明
特異な色彩と明暗法を用いて非現実的な人物像を描いたポントルモらは、時代の不安感を捉えた。また、トスカーナ大公となったメディチ家を讃え、ヴァザーリらはパラッツォ・ヴェッキオを文学的・錬金術的アレゴリーの絵画で飾った。
目次
1 古典主義からマニエリスムへ(ポスト・クラシックあるいはマニエリスムの時代;新しい宗教芸術の展開フラ・バルトロメオ;最後の古典主義画家アンドレ・デル・サルト;フィレンツェ・マニエリスムの創始者ポントルモ;挑戦的な反古典主義者ロッソ・フィオレンティーノ)
2 マニエリスムの建築家たち(建築家ミケランジェロ;形式への問いかけアンマナーティ;ルネサンス建築の終焉)
3 大公国の宮廷画家たち(メディチ家の宮廷画家ブロンズィーノ;フィレンツェの美術監督ヴァザーリ)
4 フィレンツェ彫刻の爛熟(マニエラの彫刻家たち)