内容説明
私たちはどこから来たのか。この地球、この宇宙、この世のすべてはどのようにして生じたのか。この素朴な疑問に答えることのできる数少ない人間の一人が、“アインシュタインの知的後継者”といわれ、ベストセラー『ホーキング、宇宙を語る』の著者としても知られる物理学者スティーヴン・ホーキング教授です。本書は、その記念講演を主体に、未発表の論文、彼自身が語る半生記などを加えた待望の出版です。最新の概念を駆使して時空を超え、宇宙創生の謎に迫ると同時に、天才の名をほしいままにする偉大な科学者の人物像を浮き彫りにしていきます。
目次
日本の読者へのメッセージ
ホーキング・私の半生
ブラックホールとベビーユニバース
宇宙の始まり
時空の涯て
虚時間
時間の矢
ブラックホールの量子力学
物理学の統一
解説・ホーキングの宇宙を語る（佐藤勝彦・高柳雄一）
素顔のホーキング博士（伊藤恭子）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハイク
108
「ホーキング、宇宙を語る」で理解出来た所が少ないので、今度はＮＨＫ出版のこの本ががあり、少しは解るのかなと思い読み始めた。所が「虚時間」が出て来たあたりから解ったような解らないような、結局理解出来ないで終わってしまった。欲求不満である。そこでもう一度多分もう少し易しい物を現在図書館にオーダーしているので挑戦してみたい。でも２冊を通して何となく現在の宇宙はどうなのかとおぼろげながらイメージ出来るような気がした。時々知的欲求に少しでも刺激を与える本に接するのも必要である。身体障害のあるホーキングはすごい人だ。2015/03/29
ntahima
10
講演論文集なので口語体で書かれており、耳に（目に）優しいが、頭にも優しいかというとかなり疑問である。正直言って巻末の解説を読んでやっと理解できた内容も多い。そして実は最後まで理解できなかった内容はもっと多い。物理学に関する講演とは、はたしてどんな人達が聞くのだろうか？やっぱり最初から出版目的で書かれた本を読むのが良いようだ。記憶の薄れないうちに積読ホーキング本２巻を読破しよう。2010/04/11
K K
4
さすがのホーキング。非常にわかりやすくまとめられています。 先日亡くなられたことがなんとも悲しい。もっと多くの書物を遺して欲しかった。2018/03/18
NICK
2
宇宙とかブラックホールとか自分のなかの厨二がうずいたので読んでみた。ブラックホールでは粒子が時間に逆向きに進むだの、虚時間だの、特異点だの、普通に生活している我々からすると全く理解の範疇外というか到底信じられないことばかり。しかし、常識では考えられないことが宇宙というマクロなレベル、粒子というミクロなレベルで起こっているというのはロマンを感じる。宇宙の途方もなさの一端が極めて易しい語りで読めてよかった2011/06/21
ウチ●
1
「最新」ではなくなってしまったが、読了。「この本に収められた講演と論文は、宇宙がある法則のもとに支配されているとの確信のもとに書かれています。・・・そう遠くない将来に、完全に理解できるであろうと思っています。」S.w.ホーキング。虚数、虚時間、全く想定外の考え方に面食らう。もはや哲学の世界。「過去に行くタイムマシンは作れない。」すると、未来へ行くタイムマシンは・・・！？カバーを外すと・・・自室にてお茶目に微笑む博士。壁にはアインシュタインとモンローのピンナップ。何とも言えずいい味出してます。2015/05/15
