内容説明
19世紀後半、近代都市パリに出現した新しい美。ガルニエ設計のオペラ座とカルポーの彫刻群。エッフェル塔、駅、デパートなどの鉄とガラスの建築。機械の眼、写真の登場。踊り子などの都市風俗を鋭い感覚で描いたドガ。モンマルトルを愛し、その哀歓を描いたロートレック。
目次
パリ、近代都市の芸術
オスマンのパリ大改造
描かれたパリ(踊り子のドガ、写真の登場;鉄とガラスの時代に)
都市の哀歓 ロートレック
パリからの美術の旅3 パリ、1900年散歩
美術史 近代都市パリ―絵画、都市改造、建築
館内案内
美術史年表
図版目録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
318
『オルセー美術館』シリーズの1冊。副題(都市パリの自画像)に魅かれて入手したが、羊頭狗肉の感を免れない。副題を裏切らない部分もあるが、全体を通してはドガとロートレックの図像が中心である。彼らも、もっぱらパリの風俗を描いてはいるのだが。さて、気を取り直して読むと「鉄とガラスの時代に」はエッフェル塔をやサン・ラザール駅、グラン・パレがピックアップされており、また「パリ、1900年散歩」ともどもオスマン以降の新しいパリ(とはいっても今では十分に年代ものだ)を探訪できる仕掛けになっていて、これには一応満足。2022/04/22
-
- 和書
- 捨ててこそ空也 新潮文庫
-
- 和書
- 法学と政治学の諸相