内容説明
「太平記」は、“南北朝の内乱”と呼ばれた14世紀の50年以上にわたる、日本史上前例のない戦乱の時代を描いた壮大な文学作品である。本書は、国文学・歴史学両分野の最新の成果に基づいて、文学的虚構と歴史的事実の間にひそむ「太平記」の真の姿を、多元的に読み解いていく。
目次
第1章 『太平記』の構造(『太平記』と『平家物語』;歴史書としての『太平記』)
第2章 『太平記』の立役者たち(護良親王;楠正成;後醍醐天皇;新田義貞;足利尊氏;佐々木道誉;高師直)
第3章 『太平記』の社会
第4章 『太平記』の諸相(『太平記』と『神皇正統記』;南朝君臣の怨霊;鎮魂と芸能)
第5章 『太平記』の成立と流布(『太平記』の成立と作者;『太平記』の思想)
終章 結末なき終焉
おわりに―再び『太平記』の魅力について
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