内容説明
ちまたには“食”の情報があふれ、外食は大衆の至近距離に入った。食品産業は最先端の加工技術まで駆使して、矢継ぎ早に新製品を送り出す。「飽食の時代」とよばれるいま、“もの”としての食はすでに満たされた。だが、その代償もまた大きいものある。かつて家族の絆の中心にあった「食卓」のゆくえは…、そして「農」の心は…。最前線からのリポートを通じ、食文化の明日を予見する。
目次
時代は食になにを求める
技術が食べ物を変える―加速化する超技術の世界
消費者のハートをつかめ―大衆消費社会の食関連資本
価値多様化時代の農業は、いま―豊かさに満ちた食卓の背後で
キー・ワードは“健康”―消費者は神様でいられるか
食の原点をいま問い直す
ドラマ・シナリオ「飽食の午後」
