出版社内容情報
天下一の女性となった北政所・おね。唯一の武器は相手の心に寄り添える“共感力”だった。斬新な視点から戦国時代を描く大河ロマン小説。
内容説明
信長・秀吉・家康に愛された女。戦乱の世を終わらせたのは、おねだった!?想像を絶する“もうひとつの大坂の陣”!壮絶の最終章、堂々の完結。
著者等紹介
田渕久美子[タブチクミコ]
島根県生まれ。脚本家・作家。NHKでは大河ドラマ「篤姫」「江」、連続テレビ小説「さくら」(橋田賞受賞)など話題作を多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
106
上下巻、700P一気読みしました。おねと徳川家康、秀忠親子とのやりとりは、かなり創作が入っているとは思いますが、政所として大きな影響力があったんでしょうね。激動の時代を駆け抜けたGodMother、凄まじい人生でした。本書は、いつか大河ドラマの原作になるかも知れません。2016/12/19
あかは
38
おねびいきの私にはここまで、おねが豊臣のために奔走したのだとしたらいいな、と感じた。世間的には淀殿との確執をなにかととりあげられがちだけれども、この本のようだったら……と夢を見させてもらいました。ほんと、夢のような話でした。2017/02/02
Kaz
31
信長、秀吉、家康の3人と、ここまで深く縁があった女性は、後にも先にも彼女だけだった。 信長には憧れ、秀吉には同志とポジティブな関係であったが、家康には腹の探り合いというネガティブな関係であったのが興味深い。 信長や秀吉のような華やかさや、天才的な才能は家康には全くなく、2人の足元にも及ばない器量ではあるが、誰でも地道な努力をすれば辿り着ける親近感が彼の取り柄と言える。 関ヶ原前夜、彼女が「家康を討て」と子飼いの武将に号令していたならば、歴史は変わっていたに違いない。 古今東西、希有な女性である。2019/11/13
Totchang
10
家康との腹のさぐりあい、冷たい刃を首に押し付けられるほどの迫力があった。秀吉の功によって北政所の地位にまで到達したおね、戦をなくすことを命題とし、信長に憧れ、家康に対峙した壮大なドラマが完結した。2021/04/14
ふみっと
6
女塾を読んで、田渕久美子さんについて知りたいと思って読んだ。歴史モノも読みたかったので、この本を選んだ。おねや江、この時代について、もっと知ってから読むと印象が違っただろう。2017/12/28