内容説明
姑・お清との確執、佐賀でのつらい忍従の日々、東京・山形への出奔、加賀屋のくにと加代の死、見知らぬ伊勢での商売、そして戦争は愛する者の命を奪った…二十世紀を駆け抜けた“おしん”という日本人の生き様がここにある。感動と涙の嵐を呼んだ名作ドラマの小説化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あるちゃ
2
おしんに係わってくる人たちがみごとにみんなお節介。 ドラマなので誇張はあるといえども、そう、かつての日本はお節介であふれていたのだ。 自分自分の今の世の中にならされてしまっていたけど、私が子供の頃はまだまだお節介があふれていた。 少なくとも、私が育った下町のはずれの町には。 おしん、映画になるらしいけど、少なくとも今の若い人には受けないかも…いや、中年世代にも受けるかどうか怪しいと思う。 自分にメリットがないのに、他人に自分の持っているもを与えるとか、理解できないんじゃないかな。 見返りを期待して与えるこ2013/05/26
杏仁豆
1
ドラマの再放送をがっつり見たのもあり読んでみました。ドラマよりすっきりまとまっている印象。しかしながら作品を知る前の印象と、実際に見た後の印象でおしんさんのイメージは180度変わりますね。現在を生きる女性の先駆けでもあり、逆に時代の変化にあえがざるも得ない今と全く違う価値観を強いられた時代の女性でもある。20世紀の100年の激しさを感じました。2020/06/09
みかりん
1
波乱万丈の人生。どんどん周りの人達も亡くなって時代も子供世代に交代して、それでもおしんの心配は尽きないね。それにしても道子は、むかつく2014/08/01
鳩羽
1
もっと可哀想で耐え忍ぶような話を想像していたら、周囲の男どもよりよっぽど甲斐性があって、稼げる女子の話だった。ほとんどの地獄は父兄か夫が連れてくるし、同じ人間かと思うくらい豹変しうるのが身近な存在だとしたら、聡明さなど必要ない、できることを身につけておくことがよっぽど大事と思えてしまう。2013/08/24
半べえ (やればできる子)
0
★★★★★2019/01/08