内容説明
上杉謙信の義の心を受け継ぎ、兜の前立てに愛の一文字を掲げ、戦国の世を駆け抜けた上杉家知謀の執政・直江兼続。豊臣秀吉を魅了し、徳川家康を畏怖させた傑物。その苦闘と栄光の生涯。第13回中山義秀文学賞受賞。
著者等紹介
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟県生まれ。早稲田大学商学部卒。1988年、『花月祕拳行』(講談社)で作家デビュー。新史料をもとに描く旺盛な作家活動には定評があり、時代小説界に新風を巻き起こしてきた。『天地人』で第13回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐治駿河
40
直江兼続の少年期(青年)から御舘の乱までを描いた一冊となります。もう10年以上前の作品となります。そして当時の大河ドラマ「天地人」の原作らしいですね。大河ドラマは見ていないのでこの作品のどのあたりがドラマに使用され、どの部分がドラマで盛られていたのかは不明です。まだ現段階では直江兼続自身の判断で大局が大きく変化するような場面はありませんので、そこら辺の楽しみは中巻以降に持ち越しですね。それにしても火坂先生の作品は相変わらず読みやすいです2024/09/09
Our Homeisland
14
先に「真田三代」を読んでいるので、つながりも分かりやすいです。読みやすくて面白いし、背骨がしっかりとしているので、上杉ものを読むのは納得感が大きいです。同じ時代の同じ事件を扱ったものとしては、これも大好きな作家である伊東潤氏の作品も読んだことがあります。父の生まれた場所であり何度か言っている柏崎の人たちが大好きできれいに見える米山(地元では、よねやまさん、とさんづけで呼ばれています。)がところどころで登場します。2019/09/25
かず
12
わが越後の英雄、上杉家の家宰 直江兼続と主君 景勝の物語です。上巻では、同じく謙信の養子である景虎との跡目争いである御館の乱の収束までが描かれています。私が気に入ったのは、次の箇所です。景勝と景虎と比較の描写。「景勝には景虎のような華やかさはないかもしれない。謙信ほどの、光輝く才知で人を魅きつけていく力もあるまい。しかし、景勝には物に動ぜぬ巌のような強さがあります。己の欲ではなく、正義によって行動する、公正な心があります。それは鮮やかな才気よりも、大将として大事なことです。」男は、上辺よりも中身です。2015/06/28
taipoi
11
話がだいぶデフォルメされていて読みやすい。謙信の意思を継ぐ者として兼続と景勝,敵として景虎という構図が明確に描かれている。史実では中巻以降の方が盛り上がるはずなので期待つつ次巻へ2015/06/26
秋桜
10
初の日本史もの。一気読み。面白い!史実に忠実に、さらさらと流れるように書きつつも、人物の熱い気持ちが随所に垣間見える。上杉謙信の言葉には、立ち止まって考えさせられるものが多い。2013/09/05