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内容説明
クッキの父ヨンジェを師と仰いでいた独立運動の闘士チェ・ミングォンは、新政権の経済担当首席秘書官となっていた。13年探し続けたクッキとついに出会い、父親の非業の死を伝えるミングォン。深い悲しみにくれるクッキだったが、ミングォンの温かな心遣いとふたりの従業員に支えられて、同じ製菓業界に進出した育ての父ソン・ジュテの度重なる妨害工作にも負けず、新商品の開発に奮闘するのだった。卓抜なアイディアで売り上げを伸ばすクッキに焦りを募らせたソン・ジュテは、日本の製菓会社から技術指導者を招くが、その責任者は、何と、かつての日本軍憲兵隊長・中村一郎だった。この男が、ヨンジェの死の秘密を握っていると確信したミングォンは、真相を暴こうと必死の調査を開始する。
著者等紹介
チョンソンヒ[チョンソンヒ]
1966年生まれ。1992年中央大学芸術学部文芸創作学科卒業、2006年同大学大学院文芸創作学科修了。1993年「文化日報」の小説公募に「グリーンハウス」で応募し短編小説部門賞を受賞。97年MBCベスト劇場の公募で「zeroへ行く男と女」が入選、放送作家としての道を歩み始める。98年MBCで放送の「流れるのは歳月だけだろうか」で百想芸術大賞の作品賞と大賞を受賞。99年MBC「クッキ」でも百想芸術大賞の作品賞と大賞、さらにMBC作家賞を受賞する。骨太の作品で知られる韓国を代表する放送作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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