内容説明
60年前に花岡で何が起きたのか。中国人強制連行労働者による一斉蜂起事件を現代に問う、渾身の書き下ろし長編ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mitsuru1
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中国人強制連行労働者による一斉蜂起事件 花岡事件 をベースに60年後の老婆の死の謎を女刑事とベテラン捜査員のコンビが追う。小説としてより花岡事件があまりにスザマシく、こんなことさえも知らなかった自分が悲しい。2009/08/27
アジャ
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秋田県花岡鉱山で終戦間際に起こった、中国人強制労働者たちの反乱により500人弱の死者を出した事件をモチーフにした作品。と言いつつ、発端は九段下交差点で突然老女が変死に始まり、女性刑事の広瀬と偏屈な白鳥刑事が捜査をするうち、あの忌まわしい過去の事件が浮かび上がる。不覚にも、2011年の読書ノートで「異郷の夏」という改題の方を読んでいたことを、途中で気軽ついたが、全く関係なく充実の読了。もっと多くの人に読まれても良い作品だと思う。2023/10/12




