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内容説明
姑・お清との確執、佐賀でのつらい忍従の日々、東京・山形への出奔、加賀屋のくにと加代の死、見知らぬ伊勢での商売、そして戦争は愛する者の命を奪った…。二十世紀を駆け抜けた“おしん”という日本人の生き様がここにある。いま、また日本中に感動と涙の嵐を呼ぶ名作ドラマの小説化いよいよ完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のびすけ
21
おしんの波瀾万丈の一代記。読み終えた充実感で胸が一杯。下巻は、佐賀の田倉の実家での暮らしから、酒田で加代と過ごした飯屋の商売、伊勢に移って魚屋の商売、戦争体験、そして戦後子供達と「スーパーたのくら」を大きくしていく晩年が描かれる。佐賀でのおしんへの酷い仕打ちは胸が引き裂かれそうだった。また、命懸けで守ってきた子供を戦争に奪われていく母親のおしんの気持ちに涙が溢れた。おしんはゼロから事業を立ち上げ、堅実な経営をしようとするが、男たちは意地とか見栄で身の丈以上に事業を大きくしようとして失敗を繰り返す。⇒2021/05/03
takaya
15
明治から大正、そして昭和の時代を生きた女性の、現在では想像もつかない大変な苦労の連続。それを知るだけでも読む価値のある本です。一応、衣食住とも足りて何とか生きていける今の時代にありがたみが感じられ、つまらない不平不満などなくなってしまいます。2021/07/14
とりみ
2
ドラマにも夢中になりました。本を読みながら ドラマのシーンが浮かんで面白かったです。 おしんの潔さ、どん底から這い上がる精神 人として尊敬します。 私の祖母も奉公 関東大震災経験 女で一つで7人の子どもを育てあげました。生きていたら いろんな話を聴きたかったです。2020/06/13
紗夜
1
高度経済成長の波にのってとことん上昇志向で這い上がって事業を成功させ金持ちになって見せる!と言うような男の人が沢山出てきて、その様子をおしんがひややかに静観しているところが印象に残った。今の時代、かえって私には上昇志向に燃えている人の方がなんだか新鮮に見えるからです。2010/06/26