ドラマ小説 すずらん〈下巻〉

ドラマ小説 すずらん〈下巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140053225
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

昭和24年、東京―。萌が母・富貴の知り合いから情報を集めて調べていくうち、意外なことがわかってくる。次郎の木彫り人形を持っていたこと、また、橘がかつて経営していた炭鉱での落盤事故に関わりがあるということだった。財界のリーダーを目指す橘は、過去を探るなと圧力をかけてくるが、萌の母親捜しは徐々に、橘が触れられたくない事件へと結びついていく。果たして、真相は…。9年ぶりに再会した勇介と再燃する恋の行方は、次郎が駅長最後の日に衝撃的な結末を迎える。それからしばらくして、あの幸福学園で山岡先生と働く萌の姿があった。昭和58年冬、死期を悟った萌は、自分の人生が始まった場所・明日萌駅へ旅立っていく。母をたずねる遙かな旅を通して「人間にとって誇りとは何か?愛とは何か?」を、自分に問い続けて生きてきた萌の人生は、まもなく終わりを告げようとしていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のびすけ

25
萌の波瀾に満ちた人生。感動した。萌を捨てた母親のこと、初恋の相手勇介とのこと、孤児院で辛い目に遭わされた山岡のこと。萌は過去と向き合い、明日萌の泉のように美しい心で生きていこうとする。晩年の物語はやや駆け足だったけど、夢を叶えようと最後まで全力を尽くす姿が胸に響いた。明日萌の駅に始まり、明日萌の駅で幕を閉じる。すずらんの花に彩られた素敵な物語でした。2023/05/08

ihatov1001

1
常盤萌の物語下巻です。長年の懸案であった実の母親探し、保育園の設立そして萌の晩年までが描かれています。死の病を得て、保育所設立へますます奮闘する姿、そして義父との思い出の故郷の駅にて安らかに最後の時を迎える結末が良かったです。2021/05/29

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