内容説明
廃墟と化したアジア最大の兵器工場・大阪造兵廠跡の闇の中で残骸を掘り出す鉄泥棒アパッチ族と警官隊の果てしない攻防がつづく。そしてアパッチ族は北朝鮮へ、大村収容所へ…。戦後五十年を総括する書き下ろし長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デルタアイ
3
戦後大阪のアパッチ族と呼ばれる在日朝鮮ゲトーの屑鉄掘り達の話 すでにもう情報量が多いがこの本は虐げられた人たちの生にしがみつく執念のようなエネルギーがこれでもかって位生々しく伝わってきた 今でもなお隣国との関係は良好とは言えないが こんな黒歴史を含めて理解した上でそれでも人と人ならば垣根を越えて分かり合えるんだと信じたい ☆9.02025/03/27
nori
0
I felt redundancy in part of Apache war, while more detail in post Apache should be fine. If author would have highlighted whole history of Koreano-Japanese, it could have been more fun. At least I think One Korean Festival seemed too sudden in the story.
まる
0
闇の中からアパッチ族の荒々しい息遣いが聞こえてきそうな文体でした。不条理、凌辱、法律、金、差別、運命と闘い生きる事に全てを賭ける人達に熱くなりました善悪だけではない混沌とした世界感今"の日本人では感じる事が難しいですが、少しだけかじらせて頂きました。2015/03/19
よっと43
0
戦後に在日コリアンがどのように日本社会から扱われ、どの様な苦難の中生きたのか、リアルに感じられた。大阪アパッチ族、大村収容所、知らなかった戦後の暗部に触れられた。2025/02/15
つちのこ
0
図書館本。2004.12.9読了2004/12/09
-
- 和書
- ブレーメンの音楽隊