感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hazama
1
「美人伝」関連本として。カラー図版が多くて大変良かった。18、9才の古器物写生からして画力を伝えてくる。一大恋愛小説のような文体には多少閉口させられつつ、女性の職業・生き様を主体に語ったこの本も、また美人伝の1冊なのであった。2011/07/19
すばる
0
絵を観て、その絵よりも生涯に関心を持った。20歳ほども年上のラグーザと結婚し、イタリアに渡ったのは明治15年。妻としてだけでなく画家として生きたことが玉を支えたのだろうか。強い女性だったのだろう。軽やかに生きたのだろう。多分に著者の想像や希望が顔を出すものの、玉の生涯を知る数少ない貴重な資料として読んだ。2025/09/07