NHKブックス<br> ジンメル・つながりの哲学

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NHKブックス
ジンメル・つながりの哲学

  • 菅野 仁【著】
  • 価格 ¥1,067(本体¥970)
  • NHK出版(2003/04発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140019689
  • NDC分類 361.234
  • Cコード C1310

内容説明

社会になんとなく疎外感を抱くことはないか。自分の居場所などないと思えたり、自由に生きることを阻む檻のように感じたり…しかし、社会はあらかじめ存在するのではなく、人と人の日々のコミュニケーション=相互作用の集積から生まれるもの、そう考えれば、おのずと社会との関係の結び方が見えてくる。そして、「私から社会へ」を考えることは“ほんとうの自分”を振り返ることにつながる。個と社会の問題にこだわり、よりよく生きる道を模索したジンメル思想を現在を読み解くツールとして捉え直す、気鋭の社会学者によるスリリングな試み。

目次

序章 私の社会学体験―ジンメルとの出会い
第1章 「ジンメル」とはだれか?―相互作用論的社会観の特徴
第2章 社会をどこから見るか
第3章 社会学は何を問題としてきたのか?
第4章 社会の成り立ちと「ほんとうの私」との関係
第5章 「秘密」とは、コミュニケーションを拒否した態度か?―他者との「距離」をどうとるのか
第6章 「闘争」がダイナミックな人間関係を作る
第7章 貨幣の“現象学”―“私から社会へ”つながるメディアとして
第8章 ハイ・モダニティとしての現代―人間関係の相互性を時代とともに考える
終章 “私から社会へ”のルート探し―“根性なしの社会学”からの出発

著者等紹介

菅野仁[カンノヒトシ]
1960年宮城県仙台市生まれ。1989年東北大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程単位取得。東北大学文学部助手、青森公立大学経営経済学部助教授などを経て、1995年より宮城教育大学教育学部助教授。専攻は社会学(社会学思想史・コミュニケーション論)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

57
雲間が晴れるようにピカっと諒解できたり、モヤっとして何度も読み返したり。社会や人とのつながり方について、19世紀末の思索と、21世紀の私の日常が重なる面白さ。ミーアキャットの視点で世の中を眺めよう。2019/04/23

ころこ

42
著者の遺言のような自分語りの序章が特徴としてあげられる。教育とはこういうことだといいたくなるような、押し付けがましさもなく、かといってメッセージが残るエピソードが語られる。ジンメルの入門書であるが、社会学の入門書としての役割も果たしている。社会を鳥瞰する視点でなく、かといってアイデンティティ・ポリティックスを実現しようという野心も感じない。身分制社会から平等な市民社会になると「社会」が要請され、ひとりひとりの手触りから〈相互作用論的社会観〉が立ち上がる。ここにも著者のバランス感覚は発揮されている。2022/10/23

ちくわ

23
筆者はジンメル思想を通して、「社会」というものは対人関係の積み重ねであると説き、幸せに生きるために、ほどよい対人「距離感覚」を育てた方がいい、という論に展開します。「わかりあえないこと」を前提に、という言葉が印象的でした。(☆4)2019/10/19

団塊シニア

18
自分の思いや考えはそのまま10%相手に理解されることが原則的に無理、そのことを前提に立って他者とのつながりを考えるべきだという作者の持論には共感できる、「友だち幻想」同様、中身の濃い作品である。2020/06/02

りょうみや

16
以前に読んだ「友だち幻想」が良かったので同著の本作を読んでみた。著者が亡くなられていたのは知らなかった。タイトルの通り、ジンメル社会学の著者なりの解釈本。自分以外は全て他人なので、お互いに自分が考えているように内面まで分かりあえることは決してない、それゆえ付き合いの適切な距離感がともて大事。このことを前提としてコミュニケーションしていけばよい。最終的な結論は「友だち幻想」と重なるが、そこに至るまでの哲学的な考察は面白い。2018/11/02

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