内容説明
著者のミンデル氏は、昏睡状態の人と対話するという信じられないことを可能にした。忍耐強い働きかけを行っていくと、クライアントは筋肉の一部の動きや言葉の応答によって、死にたいか、生きたいかの意思表示や未解決の愛のテーマなどを完了することができる。そして生と死にまつわる観念を乗りこえていく。ユング派のセラピストが、数多くの臨床例から、死に瀕した人の微細なメッセージを聞きとる方法や、生の深い意味を明かす待望の翻訳書。
目次
第1部 人生への鍵(大きな船;橋を渡って;死の宣告;昏睡状態と再生;ビンの中のスピリット;死とはなんだろうか?)
第2部 理論と実際のトレーニング(変性意識状態と昏睡状態;コーマワーク;コーマとシャーマン的体験;ドリームボディと神話的身体;永遠の自己;脳死と死の倫理学)
著者等紹介
ミンデル,アーノルド[ミンデル,アーノルド][Mindell,Arnold]
1940年生まれ。ユニオン大学院PhD.(臨床心理学)。プロセスワークの創始者。ユング派分析家
藤見幸雄[フジミユキオ]
1961年生まれ。ニューヨーク州立大学人類学部卒。米国トランスパーソナル心理学研究所修士課程修了。認定プロセスワーカー(Diploma)、臨床心理士、千葉大学、大阪大学講師
伊藤雄二郎[イトウユウジロウ]
1960年生まれ。米国トランスパーソナル心理学研究所修士課程修了。サイコシンセシス、プロセス指向心理学などを学ぶ。現在、セラピスト
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感想・レビュー
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Iwata Kentaro
5
書架にあったので、広げてみた。正直、今読むとトンデモ本、というべきなのかなあ。2023/08/25
qualia
3
昏睡状態にある祖母のお見舞いから帰って、読み残していた箇所を一息に読み終えた。死や死後の世界、カスタネダ、プロセス指向心理学をさらに学んでいくステップに誘われる。2009/11/24
おやつ
0
人間の深い部分に関わる本。死にゆく人、昏睡状態にある人ともコミュニケーションをとり、その心理的プロセスの手助けをすることができる。らしいのだが自分が実際にその状況になったらなかなか落ち着いていられないだろうなぁ。2016/04/26