内容説明
周囲に同調しすぎて自分を見失いかけている多くの学生、OL、サラリーマンたち。同質社会・日本で、一人で生きられる能力をもつため、孤独のすすめを説く。逆に、「人並み」から外れた「不登校、引きこもり、パラサイト・シングル、生涯独身、シングル・マザー、超OK」と著者はあえて擁護する。時代を拓くカウンセラーが臨床経験などをもとに、どうしたら一人になれるのか、こころの声を聞くスキル、孤独を深めると、どのような人生が開けてくるのかを語る。
目次
プロローグ 孤独は、現代をタフに、しなやかに生きるための“能力”である
第1章 孤独は悪か
第2章 孤独であるための八つの条件
第3章 孤独の中の四つの出会い
第4章 孤独とカウンセリング
第5章 フォーカシング―充実した“ひとり”の時間をすごすために
第6章 自分を生きること、運命を生きること
著者等紹介
諸富祥彦[モロトミヨシヒコ]
1963年福岡県生まれ。筑波大学、同大学院博士課程修了。現在、千葉大学教育学部助教授(fax043‐290‐2561)。教育学博士。臨床心理士。教育カウンセラー。日本トランスパーソナル学会会長。悩める教師を支える会代表。日本カウンセリング学会理事。自称、時代と闘うカウンセラー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
61
「孤独」という言葉について、きっちりと定義がなされています。まず、「孤独」について「ひとり」と「深い孤独」の2つに分けています。1.「ひとり」→毎日の忙しさから自分を取り戻し、自分を表現するために必要な一時の休息。または、過去と未来に連続性があり、社会に戻っていくための準備期間。2.「深い孤独」→自分がギリギリにまで追い詰められたあとに訪れる極限的な体験。また、過去と未来の間に断絶した体験をもたらす。2013/03/22
茉莉花
44
周囲に同調しすぎて自分を見失いかけている多くの学生、OL、サラリーマンたち。同質社会・日本で一人で生きられる能力をもつにはどうしたらよいのか。カウンセラーが臨床経験などをもとに語る「孤独のすすめ」。2021/06/19
ネギっ子gen
39
同調圧力が増す現代日本で生き延びるため、カウンセラーが書いた「孤独のすすめ」です。作者自身は、「執筆作業は、私自身の魂を癒す作業ともなった」と記す。<孤独を癒すことのできる、ただ、一つの道。それは、孤独から抜け出すことではなく、より深く、その孤独を深めていくことだ。そのことによってしか孤独は癒されず、表面的な人間関係はさらに孤独を強化する。孤独を深めていける人間同士が出会ってはじめて、深い心のふれあいというのも、可能になる>。全く同感。著者同様に、“魂が欲張りな人”として。今の若い人に、ぜひ読んでほしい。2019/11/27
ユズル
22
最初の方は付箋を貼り貼り📑、真面目に読んでいましたが、後半息切れ🤭💦 初版が2001年。コロナ禍最中、『一人は嫌だから』と、婚活が賑わっていました。20年以上経ってもまだ、孤独、というか、ソロ活してる人が(可哀想💧)と思われる我が県民性。そういう偏見をはねのけて、より自由に生きたいのが理想だな、難しいけどな、と思いました。2025/09/16
Uncle.Tom
21
「全ての日本国民よ、この本を読みたまえ」とつい言いたくなってしまう、そんな一冊でした。良くも悪くも日本は何かと同質を好みたがる。だからこそ生み出される世界に誇れる文化があるのは認めます。が、世間一般の孤独に対する認識について、現実問題としてなかなか深刻なものがありますね。人間が成熟した個としての自分を形成していく上で、世間からのしがらみから離れて自分自身の内面へと沈潜していく。その結果として生み出される確固とした決意を抱く自分。今の日本に求められているのはまさにこれでしょう。名著です。2019/09/27




