NHKブックス
スコットランドの聖なる石―ひとつの国が消えたとき

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140019184
  • NDC分類 233.2
  • Cコード C1322

内容説明

スコットランドと聞いて、思い浮かべるものは何だろうか。スコッチ・ウィスキー、バグパイプ、タータン、あるいはネス湖の怪獣か。大英帝国の中でも、知られることの少ないスコットランド。中世以来、常にイングランドの影響下に置かれ続けてきたこの「国」は、一七〇七年の五月一日、ついに独立国としての姿を失った。なぜ、このような運命を辿らなければならなかったのか。古代アルバ王国の時代からイングランドに併合されるまでの波瀾に満ちた哀しい歴史物語を柔らかな筆致で描き、北国に生きる誇り高き民族のアイデンティティに迫る。

目次

第1章 スコットランド人気質
第2章 スコットランドという国
第3章 国王不在の時代
第4章 スコットランド合併工作
第5章 ひとつの国が消えたとき
第6章 ジャコバイトの反乱
第7章 ハイランドの世界―ジャコバイトの最後の抵抗
第8章 その後のスコットランド

著者等紹介

小林章夫[コバヤシアキオ]
1949年東京都生まれ。上智大学大学院文学研究科修了。同志社女子大学教授を経て、現在、上智大学文学部教授。専攻はイギリス文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブルーツ・リー

3
少し前にイギリス史をかじったのだが、イングランドの側から書いてある本では、スコットランドとは紛争状態になりました。とは書いてあるものの、何か、いつの間にか、よく分からないうちにイギリス連邦に組み込まれていて、「いや、大事件じゃないの?!」と思っていたのだが、やはり、今回スコットランドの側からイギリス連邦に入る際の事象を読んだ所、もめにもめていた事が分かった。 そりゃそうだよ。ひとつの国が、連邦制とは言え、他の国といっしょになる訳だから。揉めない訳がない。 多面的な理解を助けてもらいました。2021/09/07

takao

2
1705年、スコットランドとイングランドの議会がひとつに(スコットランドの議会がなくなった。) ケルト人のピクト人とスコット人の抗争。11c初頭、スコット人が支配的 スクーンの石:エディンバラ城で保管。この石の上で戴冠式 2021/05/09

moonanddai

1
スコットランド議会開設の話は、以前「地方分権」というドメスティックの観点から、多少興味を持ったのですが、この問題はむしろインターナショナルな問題だったのですね。スコットランド合併問題とスペイン王位継承に絡む英〈この場合はイングランド)とフランスとの戦争の関係、デフォーの活躍(?)、ハイランド地方の反乱など面白く読ませていただきました。幾分日韓併合事件のことも頭によぎらせながら…。2013/07/31

くにお

0
スコットランドの歴史を概説した本で、国としてのスコットランドが誕生した頃から、あまり固くない文章で解説してくれるが、個人的には高橋哲雄の『スコットランド 歴史を歩く』のほうが面白かった。こちらのほうが基本的なスコットランド史を抑えつつ、具体的なトピック、人物に焦点を絞っていて、印象に残りやすかった。しかし本書のほうが歴史概説書としては包括的。2011/09/06

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