内容説明
二〇〇一年四月から、遺伝子組み換え食品の表示が義務づけられるが、すでに我々は大量の組み換え食品を食べている。果たして、遺伝子組み換え食品は本当に安全なものか?これまで安全性をめぐり、さまざまな意見が出されてきたが、いまだに推進派と反対派の議論は、かみ合わない。すべての食品には「リスク」があることを認めなければ、安全性に関する議論は進められない。食品の安全性を計るための「リスク評価法」を基に、遺伝子組み換え食品の持つ「リスク」に迫る。
目次
序章 遺伝子組み換え食品とは
第1章 遺伝子組み換え技術と遺伝子組み換え食品
第2章 遺伝子組み換え食品のリスク評価
第3章 遺伝子組み換え食品を巡る社会情勢
第4章 これからの遺伝子組み換え食品
終章 遺伝子組み換え食品のリスクをどう捉えるべきか
著者等紹介
三瀬勝利[ミセカツトシ]
1938年生まれ。愛媛県出身。東京大学薬学部卒業。薬学博士。国立予防衛生研究所、バーゼル大学バイオセンター、国立公衆衛生院、国立衛生試験所衛生微生物部長などを経て、1999年より国立医薬品食品衛生研究所副所長。専門は食品衛生学、微生物遺伝学。微生物農薬安全性評価委員、農業資材審議会飼料分科会委員などを務める。著書に『逆襲するバイ菌たち』(講談社)、『食中毒はなぜ頻発するか』(近代文芸社)、『再燃する細菌感染症』(共著、菜根出版)、『食品中の微生物検査法解説書』(共著、講談社)など
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