内容説明
育児はすばらしい経験であり、多くの喜びと発見を分かち合う営みだが、なぜ母親だけが犠牲になり、生活の全てを子育てに捧げねばならないのか。子どもが可愛く思えないときもある。社会で働く夫に比べて、自分だけ取り残され、子育てに束縛されていらいらするときもある。しかし、母性への幻想が女性の桎梏となり、行き場のない不全感、閉塞感に苛まれ、自分を見失ってしまいそうな人が増えている。本書は六千人の聞き取り調査をはじめ積年の母性研究の成果から、子育ての実態と母親の苛立ちに迫り、母子と社会とのつながりのネットワークや、男と女が仕事と家庭を、対等に担う新たな子育てを模索する試みである。
目次
第1部 子育てに虚しさを感じるとき―母親たちの声から(今どきの母親症候群;互いに孤独な夫と母親たち;子育ては母親の至福の喜びか?;母性神話からの解放と未成熟な父母たち)
第2部 再び、子育てと出会うとき(母性神話にふりまわされないために;新しい子育てを求めて―子育てを孤立させないために;性を超えた子育ての時代に―若い世代に送るメッセージ)
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