内容説明
社会主義革命、世界大戦、東西冷戦と、大国の利害に翻弄された小国リトアニアは20世紀をどのように生き抜いてきたのであろうか?処刑や流刑、追放に怯えながらも果敢に大国に立ち向かった青年たちや、シベリアから生きて帰ることのできた元パルチザンが語る数々の恐るべき事実。密告、裏切りなどによる民族の心の傷を、これからどのように回復するのか。リトアニアの20世紀を証言で綴り、21世紀の人類の課題を考える。
目次
リトアニアへ
プルンゲ
リトアニアの歴史
リトアニア人の離散
ある農民の半生
国家のパニック
ある目撃者
世紀の悲劇
ユダヤ人が姿を消すまで
生き抜いた人々
レジスタンス
パルチザンに栄光を
インテリのパルチザン
めぐり会えた人々
母国に残ったインテリゲンチャ
灯は消えず
再び目覚めるリトアニア人
一九九三年の夏
前進