内容説明
一九八六年九月から始まった多角的貿易交渉ウルグアイ・ラウンドは、今年四月のマラケシュ閣僚会議で七年七カ月の全交渉を終了した。九五年からは、ガットに代わる、新しい国際貿易機関WTOの下、世界の新たな貿易秩序が動きだす。コメの自由化だけでなく、サービス貿易に国際ルールが作られるなど、日本への影響も大きい。一五の交渉分野全てについて、交渉の経緯と成果を解説し、日本の針路を探る。
目次
序 プンタ・デル・エステ閣僚会議
1 ウルグアイ・ラウンドの背景
2 七年七カ月の交渉
3 多角的自由貿易体制の枠組み強化
4 新分野のルール作り
5 伝統的分野の規律強化
6 日本と世界経済にとってのバランス・シート
7 通商新時代の幕開け