内容説明
本書は、カント研究の指導的立場にあり、曹洞宗名刹の法嗣でもある著者により、仏教そのものに深く踏み入りつつ、道元の言葉を哲学的・思想的視点から丹念に吟味し、さらには宗教的・倫理的視点から、『正法眼蔵』において展開した「心」の世界に接近しようとするものである。
目次
序章 道元の心の哲学―『正法眼蔵』を読み解く
第1章 人間性の喪失と心の問題
第2章 三界はただ心一つなり
第3章 心と魂の問題―即心是仏の意義
第4章 身と心の問題―身心学道ということ
第5章 心不可得ということ
第6章 菩提心と菩薩道―大乗仏教の根本精神
第7章 観音の力と働き―心眼をもって観ること
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