内容説明
現代世界が直面する課題に人類学は答えなければならないという筆者は、民族、環境、経済格差、人口爆発、都市化など、20世紀末の人類が抱える困難な問題にわけ入る。従来、人類学の主流がいわば「未開人類学」であったとすれば、「文明人類学」とも呼ぶべき新しい人類学がここにはある。その独特の視点は、旧版にも増して、現代世界の犀利な分析と人類の行く末を提示する。
目次
1 序説・転換期―二一世紀を見通す
2 都市化の時代
3 南北の国家の時代
4 社縁の時代
5 多様化の時代
6 ひとりものの時代
7 民族と環境の時代