内容説明
薩南の海に浮かぶ屋久島は、緑濃き亜熱帯の島である。屋久島固有種40種、同島を南限・北限とする植物種はそれぞれ149種・21種で、屋久島が“植物遺伝子の宝庫”と称されるゆえんである。本書は、四十数年にわたって同島を踏査してきた第一人者が語る「屋久島の生態学」であるとともに、世界の自然遺産に指定された屋久島への賛歌でもある。
目次
1 屋久島の地質と気候
2 自然そのままの植生
3 屋久島とスギ
4 屋久島の動物相のミステリー
5 屋久島における自然保護の歴史
6 人と自然との共存を目指して