内容説明
“西と東の出会う国”トルコ。トルコという国には人を魅惑してやまない何かがある。著者は、この地で遊牧民ユルックと暮らした経験から、アナドル高地の一寒村、ジェヴィズの村びとと親交をあたため、彼らの人生の軌跡を「聞き書き」としてまとめた。これまで文書に記録されることの少なかった村の歴史を再構成した、これは卓抜な民族誌的記録である。
目次
第1章 山賊の周辺―オスマン朝末期の混乱と秩序
第2章 兵隊の時代―オスマン朝崩壊の末端で(脱走兵サドゥク;捕虜アリ)
第3章 プナルバシュ事件―トルコ革命のすすむなかで
第4章 エイトメン・ルザの軌跡―共和国とともにあゆんで
第5章 村の風景―あるいは村のゆくえ
トルコ史年表