内容説明
捕鯨が全面禁止され、日本人の文化伝統であった鯨食も危うい現在、海の文化の見直しが緊要である。本書は、太平洋の航海民、漁撈民を中心に、自然認識、航海術、漁法、収穫物を分配するしきたりなど、これまで空白に近かった海人の世界を詳細に考察した貴重な民族誌(エスノグラフィー)である。
目次
第1章 海人たちとの出会い
第2章 海人たちの自然認識
第3章 魚とりの博物師
第4章 魚食文化を探検する
第5章 海と海人たちの社会
第6章 海人とカミの世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Arisaku_0225
9
1988年発行。本書は海で魚を捕まえ、クジラやウミガメを狩る「海人」、とくにオセアニア地域の島人を中心に、彼らがどのように海で生き、海とどのように向き合い、そして死んでいくのかを民族学者が実際に参与観察したものを纏めている。硬く難しい学術書と言うよりかは一般人にも読みやすいような入門書で、読みやすかった。本書は主に伝統的な漁法や伝統を扱っているが、発行から数十年経った現在、彼ら「海人」の生活がどのように変化したか気になるが、少なくとも日本人がそうであるように、海の恵と災厄と彼らは不可分であるのは間違いない2025/06/30
ユッケ
1
海で生きる人たちが海に対して何を思いどのように関わって来たかを知ることが出来た。実利と結びついた海人の信仰の形はとてもユニークで興味深いと思う。2022/09/05
マミマミマ
1
海で生きるひとびとの、とくに魚や海の生き物との関わりの豊かな世界、わたしも少々釣りをしたりするけれど、海で生き、生きるために海に行くひとびとがどれほど海を大切にしているのだろうかと、そんなことを思いました2017/06/06




