内容説明
満州事変から敗戦に至る“暗黒”の時代、軍部はどのような過程をへて政治への関わりを深めていったのか。そして文民諸勢力は、それぞれの局面において、いかなる形で軍部に抵抗し、妥協し、あるいは容認していったのか。そして文民諸勢力は、それぞれの局面において、いかなる形で軍部に抵抗し、妥協し、あるいは容認していったのか。本書は、「15年戦争期」における政軍関係の推移を丹念かつ実証的に辿ることで、この時代の全体像を鮮やかに浮き彫りにするとともに、明治体制下の政治原理を明らかにする。
目次
第3部 間接支配期の政軍関係(枢軸陣営への道―承前;三国同盟の締結;南進政策と日米交渉)
第4部 東条内閣―成立と崩壊(近衛と東条;木戸の選択;東条内閣の浮沈)
第5部 軍部の敗北(組織の改革;軍部の二重敗北)