内容説明
自然人類学の新境地を拓く。誕生以来培ってきた「人間性」の進化に着目し、人類の痕跡を、形態面、精神・文化面から立体的にとらえ、ヒト理解の上で必要な新概念を提示。
目次
第１章 人類誕生の地を求めて
第２章 猿人はどこまで人間だったか
第３章 人類の逆説的本性
第４章 人間の特殊性とその価値
第５章 人類の新しい選択
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
武井 康則
9
太古の人々の骨を発掘してその進化を考える。二足歩行した結果、手が自由に使え、手を使った技術等が進化したというが、チンパンジー等、まだ足が未発達なのに道具を使い、技術を持っている。二足歩行の前に手の技術は習得していたのではないか。そんなこの時代の常識に疑問を呈しながら、生き物、人間の進化を考え、その結果の常識や思考、生活の形の変化を考えていく。ただ、それを現代にまで敷衍しているので、最後は説教臭いというか。2025/04/21
