内容説明
子どもの生活環境が危ない。定評ある臨床医が、急増する登校拒否の要因を、家族や学校等、今日の異常化する生活環境に探り、親や教師の誤った対応に警告する。
目次
序 ある「登校拒否」児との20年
1 追いつめられた「登校拒否」
2 「登校拒否」はどのように考えられてきたか
3 子どもにのしかかる生活環境の変化
4 「登校拒否」とは何か
5 「登校拒否」児にいかに対応すべきか
終 子どもの心を回復するために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
武井 康則
9
表題にあるとおり、不登校をまだ登校拒否と言っていた時代の本。不登校を病理としてとらえている。多数の生徒が登校する中、できないという症状なので病名をつける。自律神経失調症とはつまり、朝起きられないということ。例えば売春防止法ができたのが、昭和31年。それくらい昭和は貧しく、そんな中で出来上がっていった様々な制度が今通用しないのは当然ではないか。今の授業内容ではたぶん社会で通用しないようなものでしかないし、親は子供を昼預かってくれる施設くらいに考えているのではないか。こんな副題のような疑問は成り立たないだろう2025/06/20
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