感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
武井 康則
8
タンザニアのマサイで住人にロールシャッハ検査の結果は幼児型だった。我々成人型はイメージを区切って認識するが、幼児型は曖昧なまま認識するらしい。成人型が良くて幼児型が未熟というのでなく、西洋中心主義なのだろう。著者はこれを使って文化の違いでパーソナリティがどう変わるかを考える。しかし、ロールシャッハでは結果が曖昧で具体的資料があまり残っておらず、今はもうしていないため、データが足りない。その後はイメージについての説明や治癒力などの力の説明で、結局これに続く研究は誰も精神人類学という学問は成立しなかったようだ2025/04/21