出版社内容情報
金素雲『朝鮮詩集』は、その美しい翻訳により、近代朝鮮文学の重要性を植民地宗主国の文壇に知らしめた。後に金時鐘は、その美文調の向こうに訳されるべき詩ごころを追求し『再訳』を試みる。気鋭の研究者が、原詩と二つの翻訳を子細に見比べ浮かび上がらせる、対峙する二者の共通する模索。
目次
序章 二つの『朝鮮詩集』
第1部 『朝鮮詩集』の翻訳/再訳背景―言語とアイデンティティ(『朝鮮詩集』の翻訳―金素雲における朝鮮語と日本語;『朝鮮詩集』の再訳―金時鐘における朝鮮語と日本語)
第2部 朝鮮的抒情と日本的抒情(金素雲における朝鮮的抒情と日本的抒情;金時鐘における朝鮮的抒情と日本的抒情)
第3部 言語観と翻訳(金素雲の言語観と『朝鮮詩集』の翻訳;金時鐘の言語観と『朝鮮詩集』の再訳 ほか)
終章 二つの『朝鮮詩集』の意味
著者等紹介
権保慶[クォンボギョン]
韓国出身。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は日韓比較文学、翻訳論。翻訳者。現在、京都国立博物館アソシエイトフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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