出版社内容情報
20世紀から現在まで、北京・上海・香港・台湾の文化交流を軸に、中国語圏文学の歴史を描き出したテキスト。
現代文学の父母ともいえる魯迅,張愛玲から,天安門事件以後の鄭義,高行健,さらに香港と台湾のポストコロニアル作家まで――20世紀以後,北京・上海・香港・台湾の文化交流を軸にして,中国語圏の人々における情念と論理の形成を描き出す.緊密に関係する映画からも捉えた魅力的な一冊.
序 章 中国語圏の現代文学を学ぼう
第1章 清末民初(一九世紀末?一九一〇年代半ば)――租界都市上海の誕生と“帝都”東京体験
第2章 五・四時期(一九一〇年代後半?二〇年代後半)――“文化城”北京と文学革命
第3章 狂熱の三〇年代(一九二八?三七年)――国民革命後のオールド上海
第4章 成熟と革新の四〇年代(一九三七?四九年)――日中戦争と国共内戦
第5章 暗黒の毛沢東時代 (一九四九?七九年)――文化大革命に至るまで
第6章 ?搶ャ平時代とその後(一九八〇年?現在)――天安門事件と高度経済成長
第7章 香港文学史概説
弟8章 台湾文学史概説
コラム0 映画は現代中国文学の父か母か?――魯迅と張愛玲のシネマ体験
コラム1 孫文映画の系譜――『宋家三姉妹』から『孫文の義士団』まで
コラム2 張芸謀映画の中の村の記憶――『紅いコーリャン』と『初恋のきた道』
コラム3 三〇年代の上海女優――阮玲玉と白楊
コラム4 中国映画が描く南京事件――陸川監督『南京!南京!』
コラム5 強制収容所の中の愛と食人――王兵監督『溝』
コラム6 婁??監督が描く天安門事件――『天安門、恋人たち』
コラム7 香港映画と村上春樹――ウォン・カーウァイ監督『欲望の翼』ほか
コラム8 歴史の記憶――魏徳聖監督『海角七号』
【著者紹介】
藤井省三:東京大学大学院人文社会系研究科教授
内容説明
現代文学の父母といえる魯迅、張愛玲から、天安門事件以後の鄭義、高行健、香港・台湾のポストコロニアル作家たちまで―中国語圏の人々の情念と論理はどう形成されてきたのか。緊密に関係する映画からも捉えた魅力的な一冊。
目次
序章 中国語圏の現代文学を学ぼう
第1章 清末民初(一九世紀末~一九一〇年代半ば)―租界都市上海の誕生と“帝都”東京体験
第2章 五・四時期(一九一〇年代後半~二〇年代後半)―“文化城”北京と文学革命
第3章 狂熱の三〇年代(一九二八~三七年)―国民革命後のオールド上海
第4章 成熟と革新の四〇年代(一九三七~四九年)―日中戦争と国共内戦
第5章 暗黒の毛沢東時代(一九四九~七九年)―文化大革命に至るまで
第6章 〓(とう)小平時代とその後(一九八〇年~現在)―天安門事件と高度経済成長
第7章 香港文学史概説
第8章 台湾文学史概説
著者等紹介
藤井省三[フジイショウゾウ]
1952年東京に生まれる。1982年東京大学大学院博士課程修了。桜美林大学助教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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