感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
「西鶴の作品を読むとき…すぐれた写実の文学であるということは言えると思う。西鶴は町人生活を自ら体験しつつ、人間の真実を鋭く追求してそれを独自の文体で表現している。…本朝二十不孝のはじめの二章などを志賀直哉氏が推賞しておられるのも、人間の中にある悪の追求の仕方の徹しているのを認めたのであろう。西鶴が日本文学史の上で稀れなほど生活の真実の追求に徹しているのを感じられる。…私はシェースクピーアの「リチャード三世」を読んで、その悪の追求のはげしさに驚嘆したことがあったが、西鶴にもそういう点が見られる」2015/12/29
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- 和書
- 人は仕事で磨かれる