出版社内容情報
言語学の基本になる考え方を知るための入門.日本語の用例によって平易に解説する.形態論,統語論,意味論,類型論,歴史言語学,音声・音韻論にわたる全体像を示し,危機言語,コーパスを利用した研究といった近年の動向も盛り込む.諸言語の地図・解説などの資料も充実.テキストの決定版.
内容説明
言語学の基本になる考え方を示す。日本語の例文をとおして平易に解説。形態論、統語論、意味論、類型論、歴史言語学、音声・音韻論にわたる全体像。諸言語の地図・解説などの資料の充実。
目次
序章 言語の研究
第1章 語の構造
第2章 文の構造
第3章 語の意味
第4章 文の意味
第5章 言語の多様性と類型
第6章 言語の変化
第7章 音の構造
著者等紹介
風間喜代三[カザマキヨゾウ]
1928年生れ。1952年東京大学文学部卒業。現在、東京大学名誉教授
上野善道[ウワノゼンドウ]
1946年生れ。1970年東京大学文学部卒業。現在、東京大学教授
松村一登[マツムラカズト]
1953年生れ。1976年東京大学文学部卒業。現在、東京大学教授
町田健[マチダケン]
1957年生れ。1979年東京大学文学部卒業。現在、名古屋大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kapo54
3
言語学の概説書。私のような門外漢にはありがたい。言語学全般の見取り図が分かってきた。最後の音声学は詳しくて、かえって興味が持てず飛ばし読み。2018/01/09
susu
1
やはり第二章の統語論はよろしくない。品詞の文法的機能をあげると言いながら、どう見ても意味的な定義を羅列している点など。第四章の「太郎は学生ではない」の「ない」を助動詞としているのもどうかと…。2014/10/17
たけぞう
1
言語学の一般的知識を整理するために読んだ。概説書としてお薦め。他の入門書の文献案内では記述が「硬め」と言われていたりするし、実際かっちりした書き方だが、それがかえって現実の複雑な言語現象を整理するのに役立っている。統語論・形態論・意味論の章はわかりやすく、歴史言語学の章はわりと奔放な文章。音声学・音韻論の章は体系的で詳しい。2013/12/04
susu
1
生成文法の句構造規則についてはよく耳にしますが、依存文法については初めて目にしました。忘れかけていた関係節の内の関係と外の関係を、改めて整理できました。全体的に形式よりも、意味や認知の面からのアプローチが多い印象です。2013/11/02
中村明裕
1
( #風間ら2004 )現代日本における言語学の代表的教科書。基本的な点を網羅的に学ぶことができる。かみ砕いて書いてはあるけれど、内容はやはり濃くて読み応えがある。通り一遍の形ばかりの概説書ではなく、筆者の深い主張にも触れることができる(アクセント論とか)。2013/04/21
-
- 和書
- 翠の月