出版社内容情報
「壊れたフラクタル」?――これほど複雑・多様かつ変化する人間のことばにあって,どんな時代の,どんな言語の,どんなジャンルでも成り立つという「統計的言語普遍」.現代の計算機言語学が提示する不思議を検証し,その意味を考えることから,人間の記号使用の深奥に迫ってゆく.
内容説明
これほど複雑・多様かつ変化する人間のことばにあって、どんな時代の、どんな言語の、どんなジャンルでも成り立つという「統計的言語普遍」。その不思議を検証し、その意味を考えることから、人間の記号使用の深奥に迫ってゆく。
目次
第1部 導入
第2部 要素の分布の特性:開放性・稀少性
第3部 系列の特性:塊現象・長期記憶
第4部 統計的言語普遍から言語の部分構造へ
第5部 統計的言語普遍と言語の数理モデル
第6部 思索的考察
結語
著者等紹介
田中久美子[タナカクミコ]
東京大学先端科学技術研究センター教授。東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了、博士(工学)。工業技術院電子技術総合研究所、東京大学大学院情報学環講師、東京大学大学院情報理工学系研究科准教授、九州大学システム情報科学研究院教授を経て、2016年より現職。自然言語や記号系に普遍に内在する数理構造に興味を持つ。著書に『記号と再帰』(東京大学出版会、第32回サントリー学芸賞、第19回大川出版賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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