出版社内容情報
アフリカン・アメリカン文学の特質とは何か.本書はラルフ・エリスンの作品の解読を通して,そこに表れる人生の条件・個人の苦悩・社会における現象がアメリカ文学に通底することを示し,「アメリカの信条」,アメリカ文学・文化・社会のあり方にアプローチする.
目次
序章 「ニグロ」のイディオム
第1章 『見えない人間』の誕生(背景のラルフ・ウォルド・エマソン;リチャード・ライトを越えて;カラーフォビア(肌の色恐怖症)―ジョージ・S.スカイラー
カラーライン―黒人指導者W.E.B.デュボイス)
第2章 『見えない人間』の展開(可視・不可視性;黒い仮面;肌を「パス」する;白い恐怖)
第3章 「見えない人間」たちの自己証明(エリスンの個人主義;エマソンの「個人主義」;「グレイト・マイグレーション」・黒人のアメリカ化;「幻想の都市」と「愛される共同体」)
終章 アメリカを構築する『見えない人間』
著者等紹介
荒このみ[アラコノミ]
1946年埼玉県に生まれる。1969年お茶の水女子大学卒業。1976年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、東京外国語大学教授
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