アメリカ太平洋研究叢書
メロドラマからパフォーマンスへ―20世紀アメリカ演劇論

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  • サイズ A5判/ページ数 248,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130800938
  • NDC分類 772.53
  • Cコード C3074

出版社内容情報

ブロードウェイを逃走し,身体のふるまいに舞台を移すアメリカの現代演劇.オニールからオフ・シアター,クイア演劇,パフォーマンス・アートまで,アメリカにおける<演劇性>のめくるめく変容を,学問と批評を切り結ぶ文体で論じる気鋭の著者,最新論文集.[アメリカ太平洋研究叢書]日本経済新聞書評でますます注目.

内容説明

この本は20世紀アメリカ演劇の重要事件を文化史・政治史の広い文脈のなかで捉え直し、その栄光と悲惨を浮き彫りにする。『セールスマンの死』、『ヘアー』、パフォーマンス・アート、『エンジェルズ・イン・アメリカ』…すべてがまったく違って見えてくるはずだ。といって、演劇を歴史に還元してしまう本ではない。愛、などとは間違っても口にする著者ではないが、この本の1ページ1ページが、演劇への静かな愛に貫かれている。

目次

1 ユージン・オニールとメロドラマ(オニールのメロドラマティズム;オニールのシアトリカリスム―3つの「ページェント劇」における劇空間とセノグラフィ)
2 メロドラマからパフォーマンスへ(1)戦後アメリカ演劇の展開(『セールスマンの死』の「物語」―その「社会劇」的過程;ヴェトナム戦争とアメリカ演劇(デイヴィッド・レイブの戯曲、あるいは怒れるヴェトナム帰還兵の醒めた眼;演劇の「広がり」から「深さ」へ))
3 メロドラマからパフォーマンスへ(2)ポスト・ヴェトナム世代の演劇(リー・ブルーアの『メッカ参拝』をめぐって;サム・シェパードの時代―自己拡散/自己表示から指示表出へ ほか)
4 世界演劇の地平とアメリカ―ミュラー/ウィルソン/バウシュ(バウハウスとアメリカ/前衛の「夢」とパフォーマンス―ヴァーグナー、シュレンマーからウィルソンへ;テクスト/歴史の復讐―ハイナー・ミュラーとロバート・ウィルソン ほか)
5 メディア、身体、アクティヴィズム―パフォーマンス・アートとは何か?(パフォーマンス・アートとは何か?;フェミニスト・パフォーマンスの系譜学 ほか)

著者等紹介

内野儀[ウチノタダシ]
1957年生まれ、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Takao Terui

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20世紀アメリカ演劇について、作品ごとに論じた書籍。 芸術としての演劇についての素養がないまま、大学出版会から出ている本をいきなり読んでしまったのは、いかにも軽率だったと認めよう。 だが、俺はこの本を通じて、実際に論じられている作品を観たいとは全く思うことが出来なかった。 こんな論ばかりだったら、芸術の、あるいは学問のジャンルとして、「お疲れ様でした」ってことに近々なるんじゃないかと、他人事ながら心配してしまった。 演劇大好きな人、どなたか読んで感想を聞かせてくれませんか? 2014/05/04

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